過敏性腸症候群
過敏性腸症候群とは
腹痛や下痢、便秘などを頻繁に繰り返す病気です。基本的に胃や腸の機能的な異常といわれています。電車やバスなどの公共交通機関における通学、通勤時や、学校での授業中、会社の会議中などストレスがかかる状況やその前におこることが多くみられます。
消化器内科などで他の器質的な疾患がないことを確認していただくことが前提となります。
心療内科でこの病気を診ることが多いのは、過敏性腸症候群がストレスや心理的な原因と密接な関係があることがよくあるからです。
治療について
下痢止め、胃腸の状態の調整をするような薬などは、消化器科でもよく処方されますが、心療内科で治療するのは、先ほど述べたように、心理的な問題が大きい場合や、環境面の問題がある場合です。そのような場合、心理療法などを併用して治療します。
また不安障害や、時にはうつ病などを伴っている場合もあり、その様なときは抗不安薬や抗うつ薬などで軽快することもよくあります。
パニック障害や社会不安障害と過敏性腸症候群の合併はよく経験するように思います。これまで内科や、消化器科などで診てもらっても改善しなかった方や、心理的な問題に心当たりのある方などは、一度心療内科を受診してみても良いと思います。